外科

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外科で診る症状

  • 外傷一般
    (打撲・捻挫・切り傷・やけど など)
  • リウマチ
  • 腰痛
  • 関節痛
  • ヘルニア
  • 肛門疾患
  • 皮膚・皮膚下のしこり
打撲・捻挫・切り傷

打撲・捻挫・切り傷

打撲

何らかの衝撃によって身体の一部に起こる損傷のことです。
皮膚やその下の軟部組織が損傷を受けるため、筋肉組織の間に出血や炎症が起こります。
内出血を起こしている場合、患部は皮膚下に青紫色の変色が見られ、時間が経つにつれて茶色、黄色、緑色などに変化し、痣として残ってしまう可能性もあります。

胸やお腹の内側に痛みがある場合などは、内臓が損傷している可能性もあるため、早急に内科を受診してください。

捻挫

外力がかかることにより、関節を支えているじん帯などが損傷することをさします。
捻挫は手首や足首の関節で起こってしまうことが多いですが、肩関節や膝関節など、あらゆる関節部位で起こる損傷です。
主な自覚症状は、患部の腫れと痛みの2つですが、損傷がひどい場合は皮下や関節内の出血、熱感などがみられることもあります。

自覚症状がある場合、患部を動かさないようにして冷やしてください。

長時間痛みや腫れが引かない場合は、じん帯の大きな損傷や骨折の可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

切り傷

「切創」ともいい、ナイフやカミソリなど鋭利な物により生じた傷のことを指します。

皮膚と血管が切れ、出血や痛みをともないます。
患部が外気に触れるため、切り傷から雑菌などが体内に入り込んだ場合、傷の生じた部位や状況によっては皮膚よりもさらに奥深くの組織が障害を受けることがあります。

出血量が多い場合には局所を圧迫して止血し、縫合することで傷口の治療にあたります。
皮膚表面や、小さな切り傷の場合は、傷口の汚れや雑菌をきれいに洗い流し、止血・保護しましょう。

皮膚のできもの

  • いぼ・脂漏性角化症
    いぼとは、皮膚の一部が盛り上がった小さなできもののことです。
    「ヒトパピローマウイルス」が小さな傷口から体内に入ることで患部にいぼを作ります。

    また「脂漏性角化症」は、紫外線や加齢に伴って生じる皮膚の良性腫瘍で、いわゆる老化による「いぼ」の1つです。
    30代ころから発症しはじめ、茶~黒色調で表面がカサカサしています。

    顔、首、身体にできることが多く、はじめは平らなしみとしてあらわれ、徐々に盛り上がっていきます。
    自然に消えることはなく、加齢とともに数が増えていくのが特徴です。
  • 粉瘤(アテローム)
    粉瘤とは本来皮膚から剥がれ落ちるはずの角質と皮脂が、剥がれ落ちずに皮膚下の袋の中に溜まってしまうことでできる腫瘍の総称です。
    身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳の後ろなどにできやすい傾向があり、溜まった角質や皮脂は、時間とともに少しずつ大きくなります。

    放っておくと数ミリから数センチの半球状のしこりとなり、内部には臭くドロドロした物質が溜まり、衛生面からもよくありません。
  • 汗管腫
    汗管腫とは、汗を出す器官である汗管が良性腫瘍性に増殖することで発生する病気です。
    主に上下まぶたとその周囲に、点々とした1~3ミリほどの大きさの皮膚の盛り上がりとしてあらわれ、黄色がかった色調になることもあります。

    腋窩や臍部、胸、女性外陰部にもできることがあり、直接健康被害につながるものではありませんが思春期前後の女性が発症することが多く、自然治癒が期待できないため内面的な悩みとなってしまうことがあります。
  • 稗粒腫(ひりゅうしゅ)
    稗粒腫とは、皮膚の表面にできる1~2ミリ大の小さな塊からなる皮膚の病気です。
    生まれつきの場合と、外傷や皮膚の治癒過程で成人になってから生じる場合のものがあります。

    数週間で自然に治癒するものが大半ですが、なかには治療が長引きしばらくの間残ってしまうものもあります。
    直接、健康被害を生じることはありませんが、目元や鼻など目立つところに発症することが多いのが特徴です。
  • 脂肪腫
    脂肪腫とは、皮下の脂肪組織が増殖することによって生じる良性腫瘍です。
    体表のさまざまな部位に生じ、とくに背中によくみられます。
    皮膚下の柔らかいできものとして触れるのが特徴です。

    脂肪腫の内部に含まれる細胞の成分によって、線維脂肪腫、筋脂肪腫、血管脂肪腫などいくつかのタイプに分かれます。

    通常は痛みを伴うことはありませんが、頸部などに発症した場合、神経を圧迫し痛みが生じることもあります。
    放置しておくと腫瘍が徐々に拡大していくことが多く、手術による摘出が一般的です。